観光庁は10日、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金「インバウンド受入環境整備高度化事業」の公募を始めた。外国人旅行者の町歩きや観光拠点の機能強化に補助金を交付する。応募は2月28日まで。
市区町村、都道府県、DMO、民間事業者などが高度化計画を作成して提出。高度化計画に記載された事業の実施者に補助金を交付する。
事業は2類型に分かれる。「面的整備事業」は、公共交通機関の駅などから個々の観光スポットに至るまでの散策エリアや広域的な周遊に係る環境整備を一体的に進める。補助率は2分の1以内。「拠点機能強化事業」は、訪日外国人旅行者の来訪が特に多い観光拠点施設の機能を強化する。補助率は3分の1以内で、面的整備事業と併せて実施の場合は2分の1以内。
共通の補助対象の経費は、ワーケーション環境の整備▽混雑状況の「見える化」の整備▽グランピング環境の整備▽多様な移動手段の整備▽多言語案内の整備▽飲食店や小売店を含めた決済環境の整備▽トイレの高機能化▽手ぶら観光カウンターの機能向上―などのほか、ユニバーサルツーリズム対応、外国人観光案内所の整備・改良など。
面的整備事業では、ナイトタイムエコノミーの環境整備、イベントなどでにぎわいの拠点となる屋外広場の整備も対象となる。