日本旅行業協会(JATA)は5日、JATA会員旅行会社を対象に行った調査から夏休みの旅行の人気方面ランキングを発表した。国内旅行は1位「北海道」(昨年1位)、2位「沖縄」(同2位)、3位「東京(含むTDR)」(同3位)、4位「大阪」(同3位)、5位「九州」(同14位)。昨年と比べて4位までの順位がほぼ不動のなか、NHK大河ドラマ「西郷どん」の影響により九州の人気が上昇している。
JTBや近畿日本ツーリスト個人旅行など旅行会社6社の国内パッケージツアー申し込み予約の状況を見ると、人員ベースで7月が前年同月比2.8%減、8月が1.9%増、9月が7.1%増だった。
方面状況でトップの北海道は、夏がベストシーズンでシニア層、家族旅行が継続して人気。2位の沖縄は家族旅行を中心に好調、離島ツアーも人気だ。TDRを中心に夏休みファミリー旅行の定番の東京が3位。4位の大阪はファミリーや3世代を中心にUSJが人気。5位の九州は、明治維新150年、西郷どんの効果で鹿児島など南九州の旅行商品が好調だ。
夏の避暑地として定番の甲信越地域は、家族旅行やカップルからの申し込みが好調という。
旅行会社7社の海外パッケージツアー申し込み予約状況は、7月が0.3%増、8月が8.0%減、9月が5.2%減。「全体的に鈍化傾向」とJATA。
人気方面の1位は「台湾」(昨年2位)で、近場の海外旅行として女性や少人数の旅行が人気だ。2位「ハワイ」(同1位)、3位「韓国」(同9位)、4位「タイ」(同6位)、5位「シンガポール」(同4位)だった。