全国の旅館・ホテル向けに、接客や設備のミステリーショッパー等を含む品質認証「サクラクオリティ」を提供する観光品質認証協会(東京都千代田区)はこのほど、同認証参加施設を対象に、宿泊施設向けSDGs認証「An ESG Practice認証」の試験的運用と認証提供を開始した。
An ESG Practice認証は、基準そのものが持続可能性管理システムとして機能するよう設計されている点が特徴で、全172項目のうち環境関連項目が約68%、事業性関連項目が約22%、社会性関連項目が約10%で構成されている。感染症拡大防止対策に関する項目を含む「必須項目」も60項目含まれ、加点項目として「取り組むことが望まれる項目」「高度な取り組みと評価される項目」を用意するなど、SDGs関連の多岐にわたる分野を網羅している。
参加施設にはカーボンオフセット用に二酸化炭素計測システムを提供するなど、宿泊施設がSDGsに向けて取り組みやすい仕組みとなっている。各施設が中長期的に継続して取り組み、常に上位認証を意識して目指せるように、「御衣黄ザクラ」を表象のモチーフに認証レベルを5段階に設定するなどの工夫がなされている。
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