観光庁は12日、スポーツと文化資源を組み合わせたツーリズムの優れた取り組みを表彰する「スポーツ文化ツーリズムアワード2016」の募集を開始した。東京オリンピック・パラリンピック大会を見据え、地域活性化などを目指して連携協定を締結したスポーツ庁、文化庁との共同事業で初の試み。審査を経て年内に大賞などを決める。募集期間は8月12日まで。
応募者の要件は、地方自治体や観光振興団体、スポーツ団体、文化芸術団体、経済団体、旅行会社などで構成する協議会。これらの団体の単独での応募も可能。
募集の対象となる取り組み、イベントの要件は、(1)スポーツと文化資源を組み合わせたものであること(2)国内外の観光客の増加、長期滞在を促す仕組みや地域への経済効果波及につながる工夫があること(3)地域の活力の着実な増加につながるものであること。
スポーツ文化ツーリズムの例としては、スポーツや芸術・文化鑑賞を体験できる長期滞在型レジャー、世界文化遺産でのウオーキングなど。海外の事例では、アメリカ・インディアナ州の100年以上続くモータースポーツ文化の体験、カンボジアのアンコールワット国際ハーフマラソンなどを挙げている。
審査は有識者の意見を踏まえて観光庁、スポーツ庁、文化庁で行う。1次選定は、「北海道・東北」「関東」「北陸信越」「中部」「近畿」「中国」「四国」「九州・沖縄」の8ブロックの中から原則各1選以上、10選程度を選び、9月の「ツーリズムEXPOジャパン2016」などで発表。2次選定は3庁の長官や有識者などで大賞や長官賞を決定し、年内に発表する。
公募要領、提出先などは、観光庁のホームページなどに掲載されている。