観光庁は、旅行者の満足度(CS)向上を通じた国内旅行の活性化に向けて、国内旅行のCS調査を実施し、3月末までに報告書をまとめる。一般を対象にしたインターネットを通じた調査で、宿泊施設や食事、観光スポット、イベント、交通機関などに関するCSを訪問地別(または都道府県別)に調べる予定。旅行前の期待度も調べ、旅行後のCSとの比較なども行う。調査結果を観光事業者などの経営に活用してもらうほか、政策立案に反映させたい考えだ。
調査では、「過去1年間に国内旅行に行った人」3千〜3500人から回答を集める予定。旅行前の期待度、旅行後のCSなどは点数化して集計、分析する。同時に「過去3年間に国内旅行に行かなかった人」600人程度にも回答を求め、国内旅行に対する意識を把握する。
CSと業績の相関性 宿泊施設に予備調査
観光庁は、国内旅行のCS調査に合わせて、宿泊事業者を対象としたCSと業績の相関性についての予備調査を行う。宿泊施設のどのようなサービスがCS向上につながり、業績にどう結びつくのかを検証する。09年度に本調査を実施したい考え。
温泉地などの旅館・ホテル40〜50軒程度を取り上げ、稼働率などの経営データを収集。宿泊客2千〜2500人へのアンケートも実施する予定だ。