観光庁は、東日本大震災を受け、観光業界と官民合同で実施している「がんばろう日本」国内旅行振興キャンペーンを夏の需要喚起に向けて大幅に拡充した。旅行を呼びかける新聞広告やポスターによる宣伝を13日に開始したほか、ウェブサイトで宿泊旅行プランなどの情報発信を強化。観光情報の投稿者に航空券などを贈るプレゼントキャンペーンもスタートさせた。
「日本の夏を元気に、旅で笑顔に」をキャッチフレーズにした新聞広告を13日付で全国紙に出したほか、テレビCMを東京ローカルで投入した。ポスター=写真=約3万枚も空港や駅などに掲示している。
特に、電力需給への対策や企業の長期休暇などの動きを踏まえ、3泊以上の旅行や長期滞在を促進する。日本観光振興協会が運営するキャンペーンのポータルサイトで旅行商品や地域のメニューを紹介している。
ポータルサイト内には参加型のページ「日本再発見。〜もう一度日本を見つけよう」を開設。サイト訪問者に日本の魅力ある観光の情報を投稿してもらい、旅行の促進につなげる。賛同事業者の協力で投稿者の中から抽選で航空券や旅行券を贈る。
全国の小中学生を対象に「夏旅」作文コンテストも実施する。夏休みに「旅をして、気づいたこと、見つけたこと」をテーマに作文を募る。観光庁長官賞などの各賞を選ぶ。
震災復興に向けては、東北、関東などへの旅行も推進。東北観光推進機構や日本観光振興協会関東支部のポータルサイトとの連動も強化した。