観光庁は、旅館・ホテルの経営改善に向けて、次期経営者や幹部候補者を対象とした講座を10月から来年3月にかけて開催する。マネジメント力の強化に必要な知識、ノウハウなどを学んでもらう。小樽商科大学、和歌山大学、大分大学の3大学に委託して3カ所で実施し、それぞれ複数回にわたって講座を開く。各講座の定員は20人で受講料は無料。8月29日に受講者の募集を始めた。
講座の正式名称は、「観光産業を担う中核人材育成講座」。昨年度に小樽商科大で実施した「宿泊経営者育成講座」が好評だったことから、開催大学を増やし、プログラムを充実させて実施する。
受講対象者は、全国の旅館・ホテルの次期経営者、後継者、役員や管理職など経営幹部候補者。プログロラムの全日程に参加できることが条件。受講料は無料だが、交通費、宿泊費などは自己負担で、小樽商科大のプログラムには宿泊研修費が別途必要になる。
講座は有識者や大学講師陣が担当し、内容は財務・管理会計、マーケティング、ブランディングなど。期間中に研修と自社での実践を繰り返す手法を採用する。日程、講義科目は大学によって異なる。
小樽商科大での講座は、第1タームを10月11〜13日、第2タームを11月17〜19日、第3タームを来年3月8〜10日に開催。会場は同大札幌サテライト(札幌市)だが、第2タームの一部はザ・ウィンザーホテル洞爺(北海道洞爺湖町)で行う。
和歌山大での講座は、10月8、22日、11月12、26日、12月17日に開催。会場は日本ケアフィット共育機構大阪事務所(大阪市中央区)または阪南大学あべのハルカスキャンパス(大阪市阿倍野区)。
大分大学での講座は、第1タームを来年2月6、7日、第2タームを2月15、16日に開催。会場はホルトホール大分・サテライトキャンパス(大分市)。
受講申し込みは観光庁ホームページ(http://www.mlit.go.jp/kankocho/news06_000288.html)から参加者申込書をダウンロードして各大学にファクスまたはEメールで応募。書類選考の上、結果を通知する。