観光庁は2月20日15時から17時まで、「地域の資源を生かした宿泊業等の食の価値向上事業」の事業成果報告会をオンライン開催する。同事業は地域の資源や食材を積極的に活用することで食の価値を高め、宿泊施設の付加価値向上と地域経済への波及効果のさらなる増加をめざすもの。具体的には宿泊施設に一流シェフなどを派遣し、地域資源・食材を活用したメニューや体験の開発を促進。加えて各地の取組事例を調査して事例集を作成した。
セミナーでは事業の結果報告として、(1)長野県塩尻市奈良井宿の「奈良井地域の文化・工芸・食・飲料をフル活用した、ペアリングメニュー開発事業」(2)和歌山県和歌浦の「和歌浦地域が一体となった、絶景ロケーションダイニング&キーディッシュ開発事業」(3)北海道上川町層雲峡温泉の「層雲峡温泉の宿泊施設が連携した、地域食”そば”を中心とした新たな食体験開発事業」について関係者が報告。観光庁が取組事例集についての成果報告を発表する。
加えて、2種類の特別講演も実施。旅の創造研究所所長で浦和大学客員教授の安田亘宏氏は「フードツーリズムと観光まちづくりの地域マーケティングによる考察」を、ONESTORY代表取締役社長の大類知樹氏は「事例報告を踏まえて、宿泊施設における食×地域連携の可能性を考える」をテーマにそれぞれ講演する。