ポイント加算など工夫期待
観光庁は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、旅行会社や交通事業者と連携して分散型旅行を促進するキャンペーンを始めた。4日にはGo Toトラベル事業の旅行者向け公式サイト内に特集ページ(https://goto.jata-net.or.jp/small-travel/)を開設した。平日の旅行にポイントを加算するなど各事業者の工夫をこらしたプランをPRしている。
週末や年末年始を避けた平日、人出の少ない朝・夕の時間帯、混雑が生じない観光スポットなど、旅行の時期や時間帯、地域などを分散させる分散型旅行は、感染症の専門家などで構成する新型コロナウイルス感染症対策分科会が、Go Toトラベル事業の実施に際して政府に提案していた。
キャンペーンに参加するOTA(オンライン・トラベル・エージェント)の取り組みでは、ポイント加算を実施するじゃらんnetの「Go Toトラベル平日旅行推進キャンペーン」、お得なクーポンを配布する楽天トラベルの「安全な旅を楽しもう平日×近場キャンペーン」などがある。
旅行会社では、JTB、クラブツーリズム、日本旅行、東武トップツアーズなどが、平日出発や人混みの回避など新たな旅のスタイルを提案した商品をラインアップ。航空会社では、全日本空輸、日本航空が、分散型旅行の航空機利用に割引、特典を付けるプランなどを展開している。
公式サイト内の特集ページでは、分散型旅行の考え方や地域ごとの具体的なイメージを紹介する動画の配信▽分散型旅行につながる新しい旅行スタイルの動画や記事などでの提案―なども行っている。
分散型旅行を促進するキャンペーンのロゴ