観光庁は1日、日本人旅行者に死者を出したエジプト・ルクソール近郊での熱気球事故を受けて、日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)に対し、旅行の安全確保に万全を期すように通知した。
熱気球の事故が、募集型企画旅行のパンフレットに掲載されたオプショナルツアーだったことを踏まえ、旅行会社がオプショナルツアーの申し込みに関与する場合には、現地の法令に遵守した内容であることを事前に確認するように求めた。
また、熱気球の事故以外でも、海外で日本人旅行者が被害を受ける事故、事件が発生しているとして、安全確保のほか、被害が発生した場合の対応を的確に行うように呼びかけた。
ツアー登山でも安全対策を徹底
観光庁は2月27日、ツアー登山の安全確保につて、JATA、ANTAに対して徹底を求めた。改訂した「ツアー登山運行ガイドライン」を遵守するなど対策を講ずるように通知した。
遵守を求めたガイドラインは、昨年11月の中国・万里の長城付近での遭難事故などを受け、JATA、ANTA、日本山岳ガイド協会などと検討して改訂したもの。