観光庁は６月から１１月にかけて、旅館・ホテルの経営者、後継者、幹部などを対象に「生産性向上ワークショップ」を全国各地で開催する。改善活動の実践、ＩＴ活用などの「ベーシックコース」を６地域で、ベーシックコースを発展させて生産性指標の向上を追求する「アドバンスコース」を６地域で、マーケティングを学ぶ「マーケティングコース」を３地域で実施し、参加者を募集中（定員制、先着順）。講師は日本生産性本部の経営コンサルタントが務める。
ベーシックコースは、２０１６年度に全国２０カ所で観光庁が実施した「宿泊業経営者のための生産性向上ワークショップ」を基に、北海道、東北、関東、中部、関西、九州の地域ごとにそれぞれ３回のワークショップを開催する。第１回と第２回は１泊２日の日程。生産性向上の手法を学び、各回の間に自社で改善活動を実践し、課題や成果を検討する。参加者は全３回を通して参加する必要がある。
アドバンスコースは、１６年度の観光庁ワークショップを受講した旅館・ホテルの経営者などが対象。参加者自身が自社で生産性向上に関する活動を実践した上で、他社との比較、参加者間で意見交換する。北海道、東北、関東、中部、関西、九州の地域ごとにそれぞれ４回のワークショップを開催。第２回、第３回は１泊２日の日程。１社当たり２人の参加が基本で、全４回同じ参加者で行う。
マーケティングコースは、１６年度の観光庁ワークショップを受講した旅館・ホテルの経営者などが対象。付加価値向上へのマーケティング手法を講義と演習で学ぶ。販売データをパソコンを使用して分析するため、自社の売り上げ、稼働状況などの基本データが必要になる。東日本、西日本、中日本ごとにそれぞれ３回、１泊２日のワークショップを行う。１社当たり２人の参加が基本で、全３回同じ参加者で行う。
各コースともに受講料は無料だが、宿泊費用や交通費は自己負担となる。
日程や会場は次の通り（（１）（２）（３）（４）は、ワークショップの回数）。
【ベーシックコース】北海道＝（１）７月４～５日、定山渓万世閣ホテルミリオーネ（札幌市）（２）９月２５～２６日（３）１１月２６日、調整中▽東北＝６月１８～１９日、ホテル志戸平（岩手県花巻市）（２）９月３～４日、山水荘（福島市）（３）１１月５日、秋保温泉篝火緑水亭（仙台市）▽関東＝（１）７月１１～１２日、花の宿松や（栃木県日光市）（２）９月１８～１９日、心に咲く花古久家（群馬県渋川市）（３）１１月１９日、ホテル丸治（宇都宮市）▽中部＝（１）６月２７～２８日、ホテル竹島（愛知県蒲郡市）（２）９月３～４日（３）１１月５日、調整中▽関西＝（１）６月１９～２０日、不死王閣（大阪府池田市）（２）９月１０～１１日、旅館こうろ（京都市）（３）１１月１２日、春日ホテル（奈良市）▽（１）九州＝７月１８～１９日、温泉ホテル中原別荘（鹿児島市）（２）９月２５～２６日、青島グランドホテル（宮崎市）（３）１１月２６日、調整中
【アドバンスコース】北海道＝（１）６月１９日（２）９月５～６日、ホテル大雪（上川町）（３）１０月９～１０日（４）１１月２７日、調整中▽東北＝（１）６月２８日（２）９月１０～１１日、ホテル志戸平（３）１０月１５～１６日（４）１１月２９日、調整中▽関東＝（１）７月１７日（２）９月２６～２７日、鴨川館（千葉県鴨川市）（３）１０月３１日～１１月１日（４）１２月３日、調整中▽中部＝（１）６月２１日（２）９月３～４日＝龍城（愛知県蒲郡市）（３）１０月３～４日（４）１１月１５日、天の丸（愛知県幸田町）▽関西＝（１）６月２５日（２）９月１８～１９日、湯元舘（滋賀県大津市）（３）１０月１７～１８日（４）１１月２１日、調整中▽九州＝（１）７月５日（２）９月２５～２６日、稲佐山観光ホテル（長崎市）（３）１０月２４～２５日（４）１１月２９日、調整中
【マーケティングコース】東日本＝ほほえみの宿滝の湯（山形県天童市）（１）６月２５～２６日（２）９月１８～１９日（３）１２月５～６日▽西日本＝鷲羽山下電ホテル（岡山県倉敷市）（１）６月１８～１９日（２）９月５～６日（３）１１月１９～２０日▽中日本＝天の丸（愛知県幸田町）（１）７月２～３日（２）９月１２～１３日（３）１１月２６～２７日
ワークショップの詳細、申し込みは、観光庁の事業を担当する日本生産性本部の専用ページ（https://www.jpc-net.jp/seminar/workshop_kanko.html）まで。
