観光庁はこのほど、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による観光・地域経済活性化実証事業」の採択案件を決定した。企業、大学、自治体、DMOなどで構成するコンソーシアム(協議会)の提案の中から、観光分野やデジタル分野に詳しい有識者の審査を経て、岐阜県下呂市で行われる実証事業「地域主体による観光客の下呂市周遊促進と拡大戦略」など8件を選定した。
地域内や事業者間のシステム連携、オンライン配信やコミュニケーションの新技術導入による誘客、XR(仮想現実技術)や5Gを活用したコンテンツの造成による現地体験の付加価値化など、デジタル活用の実証に取り組む地域を支援する。
実証事業では、デジタル技術を活用し、地域関係者が一体となった観光地経営の改善につながるモデルを構築するため、観光地として、(1)売り上げ増加(2)コストの削減(3)再来訪率向上(リピート化)―による好循環な収益構造の実現を目指す。支援額は1事業当たり平均4千万円、上限額は1億円で、事業を実施する地域の範囲、デジタル技術の難易度で決まる。
採択された案件は次の通り(団体、事業名、地域)。
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