観光庁は6日、訪日外国人旅行者向けの災害情報提供アプリ「Safety tips」に地方自治体が発信する避難勧告などの情報を多言語で通知する機能を追加した。緊急地震速報、津波警報、気象特別警報、噴火速報などに加えて、避難勧告の情報をプッシュ通知する。対応言語は現在、11カ国語だが、今年度中に14カ国語に拡充する。
自治体が災害時の情報などを地域住民に伝達する「Lアラート」を通じて、外国人利用者が登録した地点に関する避難勧告などの情報を翻訳して通知する。総務省、消防庁が避難勧告などに関する多言語辞書を作成したことで多言語化が可能になった。
対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語。今年度中にクメール語、ビルマ語、モンゴル語を追加する。
アプリは、訪日外国人旅行者の災害時の安全、安心の確保に向けて観光庁の監修で作成された。スマートフォンなどで無料ダウンロードできる。自然災害の情報以外にも、ワンクリックでの緊急連絡機能や外国人が受診しやすい医療機関の情報などを提供している。