観光庁は8月31日、宿泊旅行統計調査の結果を発表した。今年6月の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比8.5%増の3813万人泊となった。日本人が約3%増だったことに加え、外国人が5割を超える伸びを示した。全国のうち35都道府県が前年同月の実績を上回った。
日本人の延べ旅行者数は同3.2%増の3264万人泊。外国人の延べ旅行者数は同56.1%増の549万人泊で、全体に占める割合は14.4%だった。
都道府県別に延べ旅行者数を見ると、北陸が石川県25.9%増、富山県24.9%増、福井県17.3%増と好調だったほか、2桁の伸びを示した地域は西日本に集中する結果となった。
外国人に限ると、青森県と山形県を除く都道府県で前年同月の実績を上回った。2倍以上に増えた地域は、岩手、富山、福井、静岡、滋賀、奈良、和歌山、広島、徳島、佐賀の10県だった。
外国人延べ宿泊者数の国・地域別の構成比は、中国が30.5%、台湾が19.6%、韓国が8.5%、香港が8.4%、アメリカが7.1%、タイが2.8%、シンガポールが2.8%など。
宿泊施設の客室稼働率(第2次速報値)は、全国平均で同2.9ポイント増の57.5%だった。タイプ別ではシティホテルが同3.6ポイント増の78.6%、ビジネスホテルが同3.6ポイント増の73.2%、リゾートホテルが同2.7ポイント増の51.9%、旅館が同1.6ポイント増の33.4%。シティホテル、ビジネスホテル、リゾートホテルの客室稼働率は、調査委開始(2009年)以降、6月として最高を記録した。
また、7月の延べ宿泊者数(第1次速報値)は、前年同月比9.9%増の4592万人泊となった。日本人は4.5%増の3914万人泊、外国人は57.6%増の678万人泊。宿泊施設の客室稼働率(同)は、同4.5ポイント増の63.2%だった。