全国の高校生が地元の魅力を生かし、立案した観光プランを競い合うコンテスト「第1回全国高校生観光甲子園」が開催されることになった。観光系単科大学、神戸夙川学院大学(神戸市)が企画した。大会組織委員会(委員長=石森秀三・北海道大学観光学高等研究センター長)が主催する。後援は、文部科学省、観光庁、観光関連団体、教育関係団体など。8月に高校生がプレゼンテーションで競う本選、最終審査が開かれる。
同コンテストは、高校生が主役となって地域をアピールし、実際に商品化をめざすことのできる「地域発、観光プラン」を募集する。地元の自然や歴史、文化を再発見し、地域のさまざまな人と協力しながらプランを企画してもらう。テーマは特に設けない。
4月1日から7月10日まで参加作品を募集。7月21日に予選の審査結果を発表。8月23日に本選があり、最終審査が行われる。予選は書類選考で、本選では予選を通過した10校が、「パワーポイント」ソフトを利用した応募プランのプレゼンテーションを行う。
文部科学大臣賞(グランプリ)をはじめ、組織委員会長賞(準グランプリ)、審査員特別賞、その他各賞が発表される。全国から約100校の参加を目標にしている。
1月22日には、同大学で大会実行委員会と大会組織委員会の合同会議が開かれた。組織委員会のオブザーバーには、観光庁の西阪昇審議官が就任した。
会議後の記者会見で大会組織委員会の石森委員長は「若い人が観光にかかわる好機にしたい。観光甲子園を高校野球の甲子園と同様90回と続く大会にし、さらに中学生や小学生を対象にしたジュニア甲子園も開催したい」と意欲を示した。
また、同副委員長の渡瀬信之・神戸夙川学院大学学長は「観光は懐が深く、地域振興につながる産業。今回のコンテストで観光を学ぶ高校生の意識が変わることを期待している」と話した。
応募方法などの詳細は、神戸夙川学院大学(TEL078・940・1154)、または、大学ホームページ(http://www.kobeshukugawa.ac.jp/kanko-koshien/)まで。
開催概要についての会見(1月22日)