中国最大の観光専門新聞「中国旅遊報」を発行する中国旅遊報社の陳志学社長が19日、観光経済新聞社本社を訪れ、江口恒明本社社長と会談した。02年に結んだ中国旅遊報と観光経済新聞の提携関係を今後さらに強化していくことで合意した。范巨●(●はヨのしたに火)(はんきょれい)中国国家観光局(東京)首席代表も同席した。
陳社長は「両国の観光業界に最も影響力を持つ両紙の提携関係を再度ここで確認したい。今後は情報の共有化など、さまざまな協力関係を進めていきたい」と訪問の趣旨を説明。
これに対し、江口社長は「日中関係は現在微妙な状態にあるが、両国観光業界の戦略的互恵関係に断絶はありえない」と表明。その上で「協力関係をぜひ深化、発展させたい。次回は当社から貴社の北京本社を訪問し、具体的な共同事業を話し合いたい」と応えた。
また、旅行会社社員ら旅のプロの投票で決まる「にっぽんの温泉100選」「人気温泉旅館ホテル250選」や、本社が認定している「5つ星の宿」、5月に開始した電子新聞事業などについて解説した。
陳社長は江口社長に対し、書籍「5つ星の宿」の中国語版を中国旅遊出版社から発行してはどうか、と提案した。
中国旅遊報社は中国国家観光局の直属。陳社長は、同じく同観光局の直属で中国最大の観光書籍出版社である中国旅遊出版社の社長を兼務している。
がっちりと握手を交わす陳社長(左)と本社の江口社長=19日、本社会議室で