農林水産省は、日本を訪れる外国人旅行者を農泊地域に呼び込もうと、「農泊インバウンド受入促進重点地域」(重点地域)を選定。支援を通じ、誘客体制を重点的に強化している。
訪日外国人旅行者は増え続け、6月は313万5600人となり、1カ月としては過去最多となった。また、上半期(1~6月)は累計で1777万7200人に達し、コロナ禍前(19年)の1663万人を上回り、過去最高を記録した。
同省は、「東京や京都、大阪などのゴールデンルートから農山漁村へ一歩を踏み出す地方誘客・消費をより一層促すことが重要となっている」と指摘する。
農泊(農山漁村滞在型旅行)に取り組む地域において、25年度までに年間延べ宿泊者数に占めるインバウンドの割合を22年度実績の約2.5%から10%に向上させることを目標に掲げる。
インバウンド受け入れの促進に向けては、的確なターゲット設定のもと、ソフト・ハード両面での利便性向上に向けた受け入れ環境整備と、農泊の魅力を発信する海外向けのプロモーションを行う必要があると判断。
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