訪日外客、日本食への関心高く


 外国人旅行者の最も関心のある体験は、「日本料理を食べる」が全体の65.4%で1位だった。日本政府観光局(JNTO)が、08年7月下旬〜9月22日に外国人旅行者向け総合観光案内所「ツーリスト・インフォメーション・センター」(TIC)の利用者を対象に実施した調査の結果を、昨年12月9日に発表した。07年度に引き続く1位で、「日本料理ブームの健在ぶりを示す結果となった」とJNTOは分析する。

 2位は53.4%の「伝統的建築様式に触れる」、3位は45.3%の「伝統的日本庭園に触れる」、4位は36.9%の「温泉」だった。

 年齢層別でみると、20歳以下は「ポップカルチャー」、30歳代は「旅館滞在」、40歳代は「伝統的日本庭園に触れる」、50〜60歳代は「伝統工芸・美術品、陶芸に触れる」の割合がそれぞれ他の年齢層と比べて高めであった。

 日本で購入したい品目についても調べており、昨年3位だった「着物、ゆかた」が30.8%で1位となった。2位は29.0%の「カメラ、デジタルカメラ」、3位は26.0%の「日本茶」、4位は23.4%の「洋服」、5位は18.9%の「玩具、キャラクターグッズ」となっている。

 居住国別にみると、着物、ゆかたの項目が1位だったのはフランス、イタリア、オーストラリアだった。JNTOは、着物、ゆかたが1位になった背景を「幅広い国や年齢層を問わず、人気があるため」と分析している。

 日本旅行の動向に関して一番多かったのは、訪日回数が79.3%の「初めて訪問」、訪日目的が72.2%の「観光」、滞在予定日数が「平均18.0日」だった。

 
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