東日本大震災の記憶や教訓を語り継ぐ「第2回東北被災地2019・語り部フォーラム(あの日から10年・100年・1000年先の未来へ、みんなが語り部)」が2月24日、宮城県南三陸町のホテル観洋で開かれた=写真。国内外から400人超が参加し、震災の体験を後世へ伝承する方策や震災遺構の保存について語り合った。ホテル観洋の主催で、パネルディスカッション、分科会の2部構成で行った。
ホテル観洋の阿部隆二郎副社長は「語り部により、(震災の記憶が)子々孫々まで語り継がれる。いつ、どこでも起こり得る自然災害に備え、防災、減災意識を国内はもとより世界中に広げよう」とあいさつした。
パネルディスカッションは「みんなが語り部」をテーマに、被災地のパネリストらが意見を述べた。
パネリストは野村勝氏(神戸市・人と未来防災センター語り部)、二橋守氏(岩手県宮古市・三陸鉄道旅客営業課長)、山内明美氏(仙台市・宮城教育大学准教授)、後藤一磨氏(南三陸町・南三陸復興みなさん会代表)。コーディネーターを高野登氏(東京都・人とホスピタリティー研究所代表)、コメンテーターを結城登美雄氏(民俗研究家)が務めた。
分科会は「震災遺構の保存と役割について考える」「災害を知る世代から知らない世代へつなぐ」などをテーマに児童・生徒らによる発表や意見交換があった。