読売旅行はこのほど、感染症の専門家らの意見を取り入れた「感染防止ガイドライン」をまとめた。従来の対策を継続した上で、移動、食事などツアーの各シーンで感染のリスクを最小限に抑える対策を行う。
移動では「バスの乗車人員を座席数の7割までに」「バス移動は90分に1回を目安に休憩を取り、強制換気」、食事では「テーブルを分けたり、パーティションで区切ったりして、4人以下の単位に分ける」などの対策を取る。
顧客には感染防止効果が高いとされる不織布マスクの着用を奨励。ツアー中に24時間医療相談サービスが受けられるほか、感染した場合に見舞金が支払われる新型コロナ感染症を対象とする保険「コロナお守りパック」をツアー参加者全員に付与する。
昨年11月12日に設置した「新しい旅のあり方検討委員会」で協議してまとめた。特別委員に東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授、防衛医科大学校防衛医学研究センターの加來浩器教授、聖マリアンナ医科大学の國島広之教授、日本旅行業協会の越智良典参与を招へい。具体的なリスク軽減策についてアドバイスを受けた。
新たな商品コンセプト「新しい旅のかたち」もまとめた。同社のツアーコンセプトを一新。出発をゆっくり、到着を早めにと、旅先での自由時間を増やすほか、時と場所をずらし、少人数で楽しむ「分散トリップ」を提供する。