兵庫県豊岡市とウィラーアライアンスなどは2月19日、地域活性化事業を行う一般社団法人、豊岡版DMOを5〜6月に設立すると発表した。ウィラーは法人運営に参画するため、100%子会社「ウィラーコーポレーション」を3月中に設立することを明らかにした。
DMOは、インバウンド需要取り込みのため、行政や経済団体、企業が連携して地域の「稼ぐ力」を引き出し、「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりを行う法人。
新法人の事業として、地元を訪れる観光客の動向をデータとして分析し、地域マーケティング戦略に生かすことや、観光などの事業者同士を連携したマーケティング支援、インバウンド事業を中心とした予約サイト運営、着地型ツアーの企画販売、豊岡ブランド商品の販売を行う。
理事長には中貝宗治市長、実務を担当する専務理事は大手商社から招聘する予定。市やウィラー、JTB、全但バスなどからスタッフを派遣する。市議会の承認後、旅行業取得手続きなどを経て設立総会を開催する予定。
ウィラーの村瀬茂高代表取締役はウィラーコーポレーションについて、将来的には豊岡でノウハウを積んだ上で、他地域での業務にも乗り出す考えを示した。
豊岡版DMO設立について説明する村瀬ウィラーアライアンス代表取締役(左)