VJC事務局などは12日から、日本語学習者が多い豪州で教育旅行先としての日本をアピールしようと、シドニー、ブリスベン、メルボルンの3都市で教育旅行セミナーを開いた。
セミナーにはスキーや自然などの魅力を紹介しようと、日本側から長野県や千葉県、山梨県富士河口湖町、東京観光財団が参加し、プレゼンテーションを行った。オーストラリア側からは日本語教師や訪日教育旅行を扱う旅行会社ら約50人が出席した。
セミナーはシドニーでは2回目、ブリスベンとメルボルンでは初めての開催となる。VJC事務局の橋本良介事業部長は「ブリスベンは日本への教育旅行に関心が高い地域。メルボルンはシドニーに次ぐ第2の都市で市場が大きい」としてセミナーをきっかけに新規需要拡大を狙う。
JNTOによると豪州での日本語学習者は約36万人。大半は初、中等教育を受けている生徒で昨年は約1万人が訪日教育旅行に参加したという。これまではホームステイや学校交流のほか東京、京都、広島など観光地を巡る旅行が一般的だったが、スキーや農作業体験など自然、文化体験への関心が高まっているという。
VJCでは訪日スキー、教育旅行などのアピールに力を入れる一方、来年2〜3月にはラジオによる広告宣伝を実施。20〜50歳代の女性が主な聴取者の番組で「耳による日本の魅力アピール」にも力を入れていく方針だ。