財団法人日本交通公社は9月29日、今の旅行者の動向、志向を把握できるデータ集「旅行者動向2010 国内・海外旅行者の意識と行動」=写真=を発行した。同財団が年次調査として実施している「JTBF旅行者動向調査」を基にして、景気の後退や新型インフルエンザの流行といった特殊要因の影響が大きかった09年の市場の様相をとりまとめた。
全国単位で集計したデータを基に旅行市場の全体像を押さえたうえで、旅行先別に旅行市場の実態も探った。人々が考えている「今後行ってみたい旅行のタイプ」、人はなぜ旅行に行くのかといった「旅行に対する意識」の各調査の結果も示した。序章では、ポイントとなる旅行トレンドを抜き出している。
国内観光レクリエーション旅行の動向では、高速道路のETC休日特別割引やシルバーウイークの影響も数字に表れた。利用する宿泊施設が旅館からホテルへシフトしていること、ネットへの予約手段の移行が急速に進んだことも09年の旅行トレンドと指摘する。
A4版103ページ。定価は5千円(税込み)。
購入などの問い合わせは同財団・観光文化事業部(TEL03・5208・4723)まで。