信用金庫で、法人向け融資の増加に向けて、店舗空白地に営業エリアを拡大する動きが広がっている。地元経済の縮小が進む中、近隣の都市部や事業者が集まる地域に新拠点を設けて、収益力の向上につなげている。実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済が進み、貸出金残高が伸び悩む中、ボリューム拡大策の一つとして取り組みが活発化する可能性がある。
個人客の獲得を想定しない法人特化型の支店や事務所は、2階以上のテナントに入居する「空中店舗」として出店するケースが多い。金利競争ではなく、業務効率化や企業価値向上に資する補助金申請支援をはじめとした課題解決型営業を展開し、それに付随する新規融資などの獲得につなげる。【記事提供:ニッキン】
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