帝国データバンクは、景気動向調査の特別企画として、資金繰りに関する意識調査を行った。それによると、現在の資金繰りは4社に1社が厳しくなっていると回答。年末の資金繰りは3割超が厳しさを見込んでいることが分かった。
現在の資金繰りについて、「厳しくなっていない」と回答した企業は1万954社中6502社で、構成比59.4%。一方、「厳しくなっている」は2880社、同26.3%と、4社に1社が回答した。企業の規模別にみると、「厳しくなっている」と回答した企業は、大企業が16.1%なのに対し、中小企業は29.1%に達した。
この年末の資金繰り見込みは、30.7%が「厳しくなる」と回答した。現在資金繰りが厳しいとする企業は51.0%が「さらに厳しくなる」と回答した。
現在、資金繰りが厳しいとする企業に、その悪化要因を聞いたところ、「売り上げの低迷」が構成比73.8%で最多となった。