1948年創業の老舗業務用電気給湯メーカーの日本イトミック(東京都墨田区)は、昨今の節水意識の高まりに伴い、宿泊市場に対して、今年4月に発売を開始した節水自動水栓一体型の超小型省エネ電気瞬間湯沸器EIXM「スカイツリーフローモデル」の活用を呼び掛けている。
主な特長は、東京スカイツリーをほうふつとさせる美しい格子状吐水を実現する高い節水能力を持ったエアレーターを搭載したことや=写真=、従来型の貯湯式電気温水器とは異なり、湯にするのに必要な電力以外使わない「瞬間式」を採用することで、電気料金の節約を実現するとともに湯切れの懸念を払拭したことが挙げられる。
同社による電気料金と水道料金の削減試算によると、同社の手洗い用貯湯式電気温水器と比較した場合、年間でのランニングコストを76%削減する。「電気代など物価高に頭を悩ます施設の検討材料になれば。手洗い用の超小型電気瞬間湯沸かし器としては初めてヒーター容量1.25キロワットをラインアップしたため、幅広い現場で利用が見込める」とマーケティング部次長の谷本洋太氏。
さらに、旅館・ホテルではパブリックスペースのトイレに設置をすることで、洗面所のアイキャッチとして何気ないシーンに彩りを与え、付加価値の向上に貢献する。
併せて、本体中央の見やすい位置に配置した多機能パネルで設定温度、給湯温度、給水温度、流量が表示できるため、現在の状況を瞬時に把握可能。また、「スイッチロック機能」の搭載で、いたずらや誤操作を抑止し、施設運営の円滑化を図る。
ほかにも、排水の施工が不要で、コンセントと給水をつなぐだけの簡単な施工で設置できると同時に、女性の手のひらに乗るほどの極小サイズを実現するなど場所を問わずに設置できるようにした。
製品のラインアップは、これまでになかった単相100ボルト1・25キロワットの家庭用に加えて、同200ボルト2.5キロワットの業務用を用意した。「日常のさりげないシーンに彩りを添え、施設の衛生意識を高めてほしい」と谷本氏。
この件についての問い合わせ先は、日本イトミックTEL03(3621)2121。
※スカイツリー、東京スカイツリーは東武鉄道および、東武タワースカイツリーの登録商標となっている。
超小型省エネ電気瞬間湯沸器EIXM本体