全日本空輸(ANA)とANAあきんど、北海道札幌市は9月4日、共同プロジェクトとして、2030年冬季オリンピック・パラリンピックの招致を契機とした共生社会の実現に向けた「Universal MaaS」の実証実験を始めた。札幌市で街歩きイベントを行い、車いすユーザーのデータ収集を行う。
実証実験は、同日に車いす街歩きイベント「WheeLog!(ウィーログ)in札幌」の開催を皮切りに開始。同イベントでは、車いすに乗りながら、街のバリアやバリアフリーを学ぶ体験型ワークショップを実施する。街歩きを通じながら、「みんなでつくるバリアフリーマップWheeLog!アプリ」に情報を収集し、参加者と共にバリアフリーマップを作り上げる。
同イベントを通して収集した「車いす走行ログ」「バリアフリースポット情報」は、経路検索機能に航空便の運航情報や保安検査場などのロケーション情報を付加したサービス「空港アクセスナビ」の「バリアフリー地図/ナビ」に即時反映され、車いすユーザー向け移動参考情報の確認を可能にする。
「今回の取り組みで得た情報や知見は、将来を見据えたまちづくりへの活用に生かしていきたい」と関係者。