石川県の輪島商工会議所(里谷光弘会頭)は12〜14日、丸ビル(東京都千代田区)1階のアトリウム「マルキューブ」で、「福島輪島物産展」を開いた。07年の能登半島地震以降継続してきた輪島物産展の場を活用し、風評被害などで苦しむ東北の中でも被害の大きい福島を応援、支援しようと福島商工会議所の協力のもと実施。両地域の観光PRや物産販売を行った。
輪島商工会議所によるマルキューブでの物産展は、今年で5回目。能登半島地震による物的被害や風評被害から立ちあがる輪島の観光や物産をアピールする目的で実施し、リピーターをつかむなど丸の内の恒例イベントとして定着しつつある。
今年は東日本大震災の発生や原発事故による風評被害の広がりを受け、里谷会頭の発案で、福島の物産PRも併催。輪島塗や輪島の海産物と並んで、福島特産の桃や銘菓が物産販売コーナーをにぎわせたほか、観光PRブースでは、石川県、輪島市、能登空港と併せ、東北地方や福島の観光情報の提供を行った。
里谷会頭は、「地震から5年経ち、輪島もハード面などでは復興したように見えるが、経済面ではまだ不十分なのが現状」としたうえで、「輪島も能登地震の時に地震被害だけでなく風評被害にも苦しんでおり、今回の福島の状況は他人事ではない。輪島物産展のお客さまに福島の物産も手にしてもらい、少しでも復興を後押しできれば」と力強く語った。
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