農林水産省は、食が絡んだ多様な体験を表彰する「食かけるプライズ2020」について、15件を選んだ。大賞はお好み焼きをインストラクターと一緒に調理体験させる「ＯＫＯＳＴＡ」（広島市）が受賞した。
訪日客向けの「食かけるプロジェクト」の一環で、6～8月に募集を行い、225件の応募があった。（1）訪日客にとって魅力的な体験事例か（2）日本の食文化が世界へ効果的に伝えられる内容か―などを基準に審査した。
ＯＫＯＳＴＡはＪＲ広島駅近くのお好み焼き体験スタジオで、訪日客や修学旅行生などを対象にお好み焼き体験をさせる。ベジタリアン、ハラル、グルテンフリーなど、あらゆるニーズに対応できるのが特徴。
ちの観光まちづくり推進機構（長野県茅野市）が「食かける賞」を受賞。寒い時は気温がマイナス15度にもなる「凍み」文化の土地柄を生かし、古民家に泊まり、寒天や凍み豆腐造りの見学、凍み食材を使った郷土料理を地元民と作って食べることができる。
食かける賞のその他受賞団体・企業は次の通り。
手塚工芸（東京都）「浅草 飴細工 アメシン 飴細工体験教室」▽Ｆｉｎｏｍ（同）「日本初のミニ・ラーメン・ツアー」▽ＫＵＲＡＢＩＴＯ ＳＴＡＹ（長野県）「13の酒蔵がひしめく蔵人になれるまち」▽富士山まる茂茶園（静岡県）「日本茶×富士山×あなただけのブレンド」▽海女小屋はちまんかまど（三重県）「コロナに負けるな！食×海女文化を世界へ！」▽友栄水産（同）「漁村で鯛になる＠三重県南伊勢阿曽浦」▽京都おぶぶ茶苑（京都府）「食×地域支援型農業 茶畑オーナーになろう」▽むらおか振興公社（兵庫県）「かまくらで但馬牛食べ比べ61部位ＢＢＱ」▽Ｊａｐａｎｇｕｉｄｅ Ｊｕｎｋｏ（沖縄県）「長寿食と沖縄リカー、泡盛酒造所＋熟成蔵」
