近畿日本ツーリスト(近ツー)は19日から28日まで、成田空港の「『日本のおもてなし』プログラム」の一環としてイベントを開催する。わかやま歴史館で公開中のVR(バーチャルリアリティ仮想現実)コンテンツを眼鏡型ウェアラブル端末のスマートグラス使って観賞するもので、空港の乗り継ぎ時間を活用し、日本文化の魅力を旅行者に発信する。
成田空港では、急増する訪日外国人に向けて日本の魅力をアピールし、日本の地域観光の促進などを図るため、同プログラムとしてさまざまなサービスを展開している。今回はその一環として近ツーの取り組みを採用した。
凸版印刷が制作したわかやま歴史館で公開中のVRコンテンツ「よみがえる和歌山城」をスマートグラスで観賞するもので、観賞者は江戸時代後期の和歌山城に没入する体験を得ることができる。4Kディスプレイでは日本全国の観光、食、和、匠、祭りをテーマにしたオリジナル映像を配信する。また、スマートグラスと4Kディスプレイで配信した映像をスマートフォンで視聴することができるAR(拡張現実)動画カードの無料配布も行う。
近ツーは同プログラムへの参画を通して、空港空間を活用した外国人向けのサービス事業を展開し、地域観光PRのコンテンツの開発と訪日促進、地域観光促進へとつなげていく。今後は訪日誘客ツールとしてプロモーションをパッケージ化し、地域への提案を検討している。