近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連、西野目信雄会長)の会員企業の女性経営者や従業員を対象にした研修会「女性文化講座」が4、5の両日、宮城県仙台市のホテルモントレ仙台で開催され、会員や近畿日本ツーリスト(KNT)関係者ら約60人が参加した。
昨年は東日本大震災の影響で中止になり、今回は2年ぶりの開催。また、被災地支援と復興状況視察のため、これまでの東京都内ではなく仙台に会場を移した。
初日は震災関係の研修が中心。最初は「東日本大震災から1年半。これからの課題」と題し、東北連合会会長で山水荘の渡邉和裕社長(福島県)、波板観光ホテル健康亭の山崎茂社長(岩手県)、南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子さん(宮城県)がパネルディスカッションに臨み、発災直後の混乱状況や現在も続く復興の厳しさなどを語った。
さらに、宮城県出身のフリーアナウンサー、生島ヒロシ氏が、妹夫婦を震災で失った悲しみと支援活動について触れ、参加者の涙を誘っていた。
夜はパーティー。KNTの吉川勝久社長、小川亘常務、KNT東北の野崎佳政社長らも出席し、参加者と意見交換を重ねた。
2日目は「リピーター創出コンサルタント」の一圓(いちえん)克彦氏、メイク教室「美塾仙台校」代表の佐佐木順子氏の講演。それぞれ経営に必要な知識を持つこと、今まで気づかなかった自分の魅力を知ることの大切さなどを語り、参加者は熱心に聞き入っていた。
翌日はオプションセミナーで10人が参加し、宮城県南三陸町の被災現場を見学。参加者は被害の大きさに衝撃を受け、自分にできる復興支援について思いをはせていた。
近旅連は、来年も同講座を秋に開催する方針。会場は未定。
初日のパネルディスカッションの様子