近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連)は11、12日、会員施設の女性経営者、従業員を対象とした研修会「第48回女性文化講座」を東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で開催した。会員40人が参加した。
講座では冒頭、近旅連の吉田卓二専務理事が「今年は大阪北部地震、西日本豪雨、台風など災害が相次いでいる。先日には北海道胆振東部地震があり、地震の影響で旅館・ホテルの稼働率が40%になるなど大変な状況が続いている。災害には、旅連で協力しながら対応、対策を講じていく。来年4月からは、近旅連、ひまわり会、クラブツーリズムパートナーズ会が一緒になり新しい会が発足する。事業の見直しなどを行い、まい進する」とあいさつ。女性文化講座は来年も実施される。
初日は、日本政府観光局(JNTO)の清水克子氏が「訪日外国人を迎えるにあたって」をテーマに、訪日客の現状や対応策について紹介。おもてなしの磨き上げや訪日客の特性を知ることの必要性などを述べた。また、小説「あかね雲」で第126回直木賞を受賞した作家の山本一力氏が「ひとに酔いたくて」をテーマに、旅で出会った人たちなどを紹介。人に接する際の感謝の気持ちの大切さを語った。
2日目は、人工知能研究者で随筆家である感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子氏が「人生に効く脳科学~脳が作り出す男女のミゾ、人生の波~」をテーマに、人間の脳の違いや仕事で生かせる脳の使い方を紹介。「怖い絵」シリーズの著書など作家、ドイツ文学者の中野京子氏が「中野京子と読み解く名画の謎」をテーマに、絵画の楽しみ方を伝授した。
このほか「浮かぶ料亭」として料理が評判の屋形船「晴海屋」を利用した懇親会などが行われた。
山本一力氏が講演