近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(西野目信雄会長、2609会員)は2月20日、第58回通常総会を東京都港区のシェラトン都ホテル東京で開催した。西野目会長は宿泊券販売1100億円達成を報告して会社に謝意を示すとともに、会社と協力しながら地域の商品力を高めていく努力を続けることを強調した。また、東京オリンピック招致に連盟として関わっていく方針も示した。
今回の総会は、会社の経営形態が持ち株会社に変わってから初めての開催となった。戸川和良・KNT—CTホールディングス社長、岡本邦夫・近畿日本ツーリスト個人旅行社長も初めて出席した。
あいさつに立った西野目会長は昨年を振り返り、宿泊券販売と「お客さま紹介運動」で成果を挙げたことを取り上げ、会員に感謝の言葉を述べた。
2013年度については、旧近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの経営統合に合わせて、ひまわり会、クラブツーリズムパートナーズ会と合同の勉強会を開催する意向を示した。さらに他業界と協力して消費税の外税化を国に働き掛けていくことを明らかにした。
続いて登壇した戸川社長は、経営統合と中期経営計画の概要について説明。計画について「確実に達成して皆さまの期待に応えたい」と意欲を語った。岡本社長は自己紹介の後、「テーマ旅行に強い近ツーを目指す」と、会社の方向性を示した。
13年度基本方針では、「会社の宿泊券増売施策を支援し、お客さまの誘致、需要喚起を図る」「宿泊券増売につながる委員会を継続、新設して販売に貢献する」との二本柱を掲げた。
今年度新設した「未来創造委員会」で決まった「メイト宿泊企画への評価システム」「エリアキャンペーン参画」は新年度、一部について実験的に始めることが報告された。
さらに東京オリンピック招致については、会場から推進すべきとの意見が出された。西野目会長は、招致実現はインバウンドの拡大に影響を及ぼすとの認識を示した上で「政府やメディアに働き掛け、業界として支援していく」と述べた。
新任の本部役員は次の通り(敬称略)。また、本部役員に「顧問」を新設した。
名誉会長=戸川和良(KNT—CTホールディングス社長)▽副会長=小川亘(近畿日本ツーリスト社長)、春原良裕(志賀ハイランドホテル)、宮原知司(ホテル龍登園)▽専務理事=田ケ原聡(近畿日本ツーリスト専務)▽常務理事=田中雅彦(近畿日本ツーリスト個人旅行取締役)、唐神昌子(平成館しおさい亭)、野澤幸司(ホテル小柳)
理事=【北海道】濱野清正(洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス)、杉田直也(札幌プリンスホテル)【関東甲信越】向井道人(下部ホテル)【首都圏】木島正人(近畿日本ツーリスト首都圏営業本部長)、島田善一(旅館立花)【中部】客井正夫(近畿日本ツーリスト中部営業本部長)、橋上猛(鳥羽シーサイドホテル)、里木昌博(氷見温泉くつろぎの宿うみあかり)【関西】小沢憲一(近畿日本ツーリスト執行役員関西営業本部長)、金子憲之(びわこ緑水亭)、坊武弘(寿楼)【九州】國米昭吉(阿蘇の司ビラパークホテル)
顧問=吉川勝久(KNT—CTホールディングス会長)、岡本邦夫(近畿日本ツーリスト個人旅行社長)▽相談役=高島哲男(高志の宿高島屋)、高倉照矢(タカクラホテル福岡)
あいさつする西野目会長