近旅連が60周年総会、宿泊券1100億円達成へ


創立60周年記念総会であいさつする西野目会長

創立60周年記念総会であいさつする西野目会長

 近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(西野目信雄会長=ホテル大雪、2530会員)は19日、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で、創立60周年記念総会を開き、2015年度事業計画案などを審議、承認した。宿泊券については1100億円達成に向け、旅連も責任を持って対応していくことを確認した。任期満了に伴う役員改選では西野目会長の再選を決めた。

 総会には来賓を含め約200人が出席。冒頭あいさつした西野目会長は「次の100年に向かって、会社、旅連の姿は変化するだろうが関係はなくならない。次の世代に引き継ぎながら、さらに発展しなければならない」と強調した。

 宿泊券については「15年度は1100億円のヤマを越えるべく、旅連も責任を持ってクリアしていく」と意気込みを示し、訪日外国人が増えていることについては「2020年に2千万人というが、2〜3年前倒しで達成するのではないか。いまや普通に(外国人が)闊歩するようになってきた」と述べ、「外客をどう扱っていくのかを考えなければならない」と指摘した。

 KNT—CTホールディングスの戸川和良社長、近畿日本ツーリストの小川亘社長、近畿日本ツーリスト個人旅行の岡本邦夫社長が現況を報告。

 戸川社長は、(1)スポーツ関連事業の強化(2)訪日外客を地域に回し、全体の取扱増を目指す(3)地域誘客交流事業の充実—を柱に取り組む考えを示した。小川社長は「ふくしまデスティネーションキャンペーン」に合わせ5月に実施するミュージック花火大会の成功による宿泊客増、岡本社長は「e宿」の契約施設数1万軒の早期達成—などを挙げた。

 15年から各支部副専任幹事に個人旅行会社の社員が就任、会社と会員の協力体制をより強固にし、共生を図ることにした。事業については(1)女性文化講座を9月に1泊2日で開催(2)支部間交流事業を6月に北海道で実施—などに取り組み、特に情報連絡員活動では「20年の東京五輪に向け、各地域での事前合宿などの情報を会社と共有し、獲得を目指す」とした。

 役員改選では、新たに濱野清正理事(洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス)が副会長、吉田卓二常務理事(事務局長)が専務理事に就いた。吉田氏は事務局長を兼任する。副会長で北海道連合会長の鐡顯彦氏(ホテル知床)は相談役となった。

 その他役員人事(新任)は次の通り(敬称略)。

 常務理事=福田努(雲仙福田屋)▽理事=小野吉正(鬼怒川パークホテルズ)、柳一成(ひなの宿千歳)、清水優(かわせみの宿別所観光ホテル)、井上義一(金波楼)、棚橋洋子(聖護院御殿荘)、井山径(玉井別館)、梅林義彦(ホテルかめ福)、中津功(近畿日本ツーリスト九州社長)、赤城賀子(ビーチホテルサンシャイン)

創立60周年記念総会であいさつする西野目会長
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