近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟長崎支部の会員旅館、ホテルらが、インバウンド客の誘致に積極的に動いている。昨年11月には「韓国誘致宣伝団」(団長=飯田満治・九十九島観光ホテル社長)を結成、韓国の旅行会社へのPR活動を行った。今後も継続的に宣伝団を結成、PR活動を行うほか、各施設のWebサイトの改良などに取り組み、訪日個人旅行者の取り込みを図る。
「誘客を旅行会社に任せているだけではだめだ。インバウンドに自分たちで取り組もう」と同支部の会員らが動き出したのは05年。韓国を皮切りに、これまで台湾、香港、中国などでのPR活動を行ってきた。
宣伝団は、昨年11月26日から4日間、プサンやソウルで現地の旅行業者を訪問し、長崎の魅力をPRしたほか、インバウンド客の誘致のための課題や要望などを聞きとるなど、精力的に活動をした。
旅行業者からは、個人旅行の増加していることから、「観光スポットや宿泊施設の情報を得ることができる、韓国語、少なくとも英語に対応したホームページ(HP)を」との具体的な要望が出された。
ビザ緩和もあって訪日客の拡大が見込まれる中国だが、長崎県が中国人観光客の誘客に積極的ということもあり、「支部としては韓国、台湾からの訪日客に狙いを定めたい」(飯田団長)。
今後は要望があったHPの多言語対応のために共同の勉強会などを開き、各施設ができるだけ早期にHPを改良できるよう取り組む予定だ。