国土交通省の近畿、中国、九州の3運輸局は8〜14日、ビジット・ジャパン(VJ)事業の共同事業として中国のメディアを招き、関西、瀬戸内、九州を結ぶ西日本広域観光ルートを紹介した。中国人の団体旅行で定番の東京と大阪を結ぶゴールデンルートに対し、西日本を結ぶ新たなルートとしてPRした。
中国の旅行雑誌5社から10人を視察旅行に招請。新ルートの紹介とともに、震災に伴う訪日観光への不安を払しょくする正確な情報発信に期待した。
今回の観光ルートは、関西空港から入り、奈良の東大寺、広島の平和公園や厳島神社、福岡の太宰府天満宮、佐賀の嬉野温泉、大分の由布院などを経て、大分港からフェリーで神戸、大阪に戻るコースを採った。
西日本広域観光ルートを3地域が連携して提案する事業は初めて。関西や九州、瀬戸内海エリアそれぞれの歴史や文化、自然、食、ショッピングなど異なる魅力をアピールし、訪日観光の需要喚起につなげたい考えだ。