観光庁は3月19日、通訳案内士法に基づく全国通訳案内士が着用するバッジのデザインを公表した。富士山をモチーフにした金色のバッジで、サイズは縦15ミリ×横30ミリ。着用は任意だが、国家試験に合格し、高い外国語能力と日本全国の地理、文化などに精通した全国通訳案内士の認知度向上につなげるため、有資格者に着用を呼び掛ける。
全国通訳案内士の法定研修業務を担う登録研修機関の団体のうち、観光庁の承認を得た団体がバッジを製造し、全国通訳案内士に付与する。バッジの製造費用などは着用する有資格者、または、それらが加盟する団体などの負担となる予定。
通訳案内士法の改正で国家試験に合格しなくても、誰でも有償での通訳ガイドが可能になったが、国家試験に合格し都道府県に登録した全国通訳案内士は、質の高い通訳ガイドとして「全国通訳案内士」を独占的に名乗ることができる。
全国通訳案内士の47都道府県の登録者数は、2019年4月時点で2万5239人。
通訳案内士法には全国通訳案内士以外に、特定の地域内で活動する地域通訳案内士の制度があり、37地域が制度を導入し、登録者数は19年4月時点で26131人。
バッジのデザイン(観光庁資料から)