北海道銀行(本店・札幌市)はこのほど、台湾の銀行が加盟するネットワークシステムを運営する「台湾FISC」と提携し、台湾の加盟銀行が発行するICキャッシュカードによる現金引き出しサービス、買い物などに利用できるデビット決済サービスの提供を始めた。これらサービスは国内初。
サービスは1月27日から開始した。台湾からの観光客は現金を持ち歩くことなく、買い物などを楽しむことができる。現金を引き出すことのできる専用ATMを札幌市内など4カ所に設置。デビット決済の端末は札幌市内や主要観光地のホテル、百貨店、ドラッグストアなど65カ所に設置した。
台湾から北海道への観光客は年々増加し、2007年には28万人を超えた。08年夏以降、世界金融不安や円高の影響を受けてはいるが、来道外国人のトップで33%を占める。今回のサービス開始は観光客の利便向上につながり、誘客拡大による地域経済の活性化に期待も大きい。
1月27日には、札幌市内のホテルで提携記念式典が開かれ、日台の関係者が多数出席し、高橋はるみ知事や上田文雄札幌市長も駆けつけて提携を祝った。