道頓堀ナイトカルチャー創造協議会(※1)、JTBおよびNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2023年1月5日(木)から2月5日(日)まで、ごみ問題に関する観光DXの実証実験第四弾(※2)「道頓堀クリーンプロジェクト」を大阪・道頓堀で実施している。
- 背景
道頓堀商店街は多くの観光客が訪れ、周辺の飲食店で購入したたこ焼きなどの食べ歩きが人気です。しかし、商店街の道路にはごみ箱を設置しておらず、ポイ捨てによる景観の悪化や公衆衛生への対応が課題となっています。2025年の大阪・関西万博では国内外から多くの観光客の来訪が見込まれますが、世界に誇れるクリーンな観光エリアを実現するため、今回、IoTゴミ箱を活用した実証実験を実施します。
(https://dotonbori-night.com/news/2023/clean/)
- 目的
道頓堀の観光交流拠点「Pivot BASE~Travel Café @Tonbori~」前にIoTゴミ箱を2個(燃えるごみ用、ペットボトル・缶・ビン用)設置し、事前に測定したポイ捨てされているごみの量・分散状況をごみ箱設置後の状況と比較することで、ごみ箱設置の効果や課題を検証します。IoTゴミ箱とは、ごみが一定量たまると内部センサーが感知し自動で圧縮するソーラー発電で動くスマートゴミ箱です。同じサイズの一般的なごみ箱と比較すると約5倍の量を収容できます。音声機能が搭載されており、ごみ捨て自体を楽しんでいただく趣向として、ごみを捨てると道頓堀オリジナルの音声が流れます。また、IoTゴミ箱に掲載している二次元コードからアンケートに回答すると、商店街内の参画店舗で使えるクーポンを取得でき、商店街内の周遊促進にもつなげます。観光客と商店街が一体となってクリーンで周遊を楽しめる観光エリアの構築・運営をめざします。
1.「道頓堀クリーンプロジェクト」概要
(1)実施時期
・事前測定:2022年5月20日(金)
・IoTゴミ箱設置期間:2023年1月5日(木)~2月5日(日)
・事後測定:2023年1月20日(金)予定
(2)測定方法
・ごみ拾いトングにスマートフォンとカメラを設置し、拾ったごみの種類・位置情報を測定。
・データを地図上に表示することでごみの分布図を作成。事前事後の違いを検証
(3)実施場所
・ごみの量・分散状況分析エリア:道頓堀商店街、とんぼりリバーウォーク
・IoTゴミ箱設置場所:「Pivot BASE~Travel Café @Tonbori~」前
(〒542-0071 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7-21 中座くいだおれビル1階)
(4)検証内容
・IoTゴミ箱への廃棄量の計測と回収頻度の検討
・捨てられるごみの傾向
・測定エリアでポイ捨てされているごみの量の変化
・運営コスト
・アンケート実施によるクーポン配布からの店舗利用への誘客効果
■SDGsの取り組み
持続可能でより良い社会の実現に向けて、以下のテーマに該当した取り組みを行います。
2.実施体制
・道頓堀ナイトカルチャー創造協議会 :実施主体
・JTB:地域連携・運営
・NTT Com:システム企画・システム開発
(協力)
・道頓堀商店会:地域協力
・野村不動産コマース株式会社:設置協力
本実証実験は「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジに「道頓堀観光DX化プロジェクト」として登録しています。(https://team.expo2025.or.jp/)2025年大阪・関西万博のコンセプト「People’s Living Lab‐未来社会の実験場‐」を実現するために、道頓堀で多様な企業・団体の参画・共創をはかり、各種実証実験を通じてイノベーション創出をはかります。
(※1)道頓堀ナイトカルチャー創造協議会について
【URL】 https://dotonbori-night.com
参加団体・企業(順不同):道頓堀商店会、株式会社JTB、公益財団法人大阪観光局、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社TryHard Japan、南海電気鉄道株式会社、西日本電信電話株式会社、パナソニック コネクト株式会社、大日本印刷株式会社、野村不動産コマース株式会社
(※2)第一弾:顔認証・AR(拡張現実)技術活用による回遊促進
第二弾:道頓堀XRパーク(リアルとバーチャルが融合したエンターテインメント体験や情報発信)
第三弾:新観光交流拠点「Pivot BASE~Travel Café @Tonbori~」オープン