野村不動産ホールディングスはこのほど、回収・選別・再流通のサーキュラーバリューチェーンを構築するECOMMIT(鹿児島県薩摩川内市)と「資源循環の取り組みにおける業務連携に関する協定書」を締結したと発表した。これにより循環型経済(サーキュラーエコノミー)・CO2削減に資する取り組みを開始。同社グループが運営する商業施設やマンションなどで不要となった衣類や雑貨類の回収専用ボックスの設置を行うほか、ホテルでは、宿泊客が不要品を残して退出する意思表示ができるカードの設置を新たに開始する。
同社グループでは、2030年までの重点課題(マテリアリティ)の一つに特定する「サーキュラーデザイン」を掲げ、建物の長寿命化への対応、既存マンションの再生、シェアオフィスの開発など、不動産事業者だからこそできる取り組みを複数推進している。リユース・リサイクル分野においても、同社グループカスタマークラブの会員に向け、不要な衣類を回収するイベントを定期的に開催してきた。
今回の連携では、ECOMMITが提供する資源循環システム「PASSTO(パスト)」を、同社グループで管理・運営を行う商業施設やホテル、分譲マンションなど合計13カ所に導入する。これにより、同社グループの各施設の来館客やマンションの居住者が気軽に環境へのアクションに貢献しやすい仕組みを提供し、持続可能な社会の実現に貢献する。
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