金子一義・国土交通・観光立国担当相は9月30日、専門紙向けの就任会見で、観光庁について「観光立国推進基本法の制定に続き、観光庁が新設される。国民は何をやってくれるのかと期待している。訪日外国人旅行者を2千万人にする中長期の目標をどう達成するのかが、観光庁長官に与えられた課題だ」と指摘した。
金子国交相は、観光庁に対する期待として「2010年に外国人旅行者を1千万にする目標があるが、さらに2020年に2千万人にする中長期戦略が検討されている。これが実現できれば、外国人旅行者の消費額ははね上がる」と述べ、観光庁の施策推進の重要性を強調した。
金子国交相は、問題発言に絡んで辞任した中山成彬・国交相に代わって9月29日に就任した。
◆金子一義氏(かねこ・かずよし)
衆院・岐阜4区、当選7回。1986年、衆院に初当選。行政改革担当相、衆院予算委員長、自民党中小企業調査会長などを歴任。慶応義塾大学経済学部卒業。65歳。
就任会見する金子国交相