鉄旅2018、大賞は読売旅行 只見線の結婚式列車


鉄道博物館での表彰式

 鉄旅オブザイヤー実行委員会は6日、優れた鉄道旅行を審査、表彰するイベント「鉄旅オブザイヤー2018」をさいたま市の鉄道博物館で開催した。開催は8回目。旅行会社や一般鉄道旅行ファンによる鉄道旅行企画を表彰。グランプリには読売旅行が企画した「JR只見線全線復旧決定祈念!世界一ロマンチックな鉄道で1000人結婚式を! ジョイフルトレイン観光トロッコ『風っこブライダルトレイン』で行く!お花見&ご利益参拝!開運福袋列車と『お土産どっさり』奧会津15大ご当地グルメ食べ比べ!」が選ばれた。

 冒頭、同委員会実行委員長でJTB社長の髙橋広行氏は「各鉄道会社がさまざまなタイプの観光列車を投入し、鉄道旅行への関心、注目は高まっている。企画性のあるオリジナル性ある旅を普及させていきたい」とあいさつした。
 鉄旅オブザイヤー2018は、17年11月から18年10月にかけて旅行会社が企画、販売し、催行した鉄旅の中から企画性や独自性の高い作品を表彰するもの。魅力あふれる商品を発信し、鉄道旅行の活性化につなげる。
 今年は、旅行会社16社から応募された104作品の中から選考した。旅行会社以外に一般応募作品の中から優秀な作品には「ベストアマチュア賞」が贈られた。

 グランプリ作品は、11年7月の新潟・福島豪雨で一部区間が不通となった福島県・会津若松駅から新潟県・小出駅の区間を走る只見線の全線復旧を祈念し、同線の観光トロッコ列車に乗車する企画。企画担当者は、読売旅行山形営業所の小田竜太さん、JR只見線交流事業実行委員会、日本観光鉄道の野村浩志さん。

 読売旅行の小田さんは「只見線全線復旧を願い、只見線で結婚式を挙げたい夢を持った4組のカップルの夢を実現したいと思いブライダルトレインを企画した。千人以上がツアーに参加し、結婚を祝福した。地元の人々の善意が詰まってできた鉄旅だった」と喜びを述べた。

 鉄道乗車のみならず、沿線をテーマパークに見立てサプライズ続きのウエディング列車企画で、1080人の乗車に成功したほか、通勤通学車両に使われるキハ40が「ハレ」の日の空間に生まれ変わったことが評価を集めた。
 このほかに鉄道ファンが決める「平成の鉄道ニュース」を発表した。

 グランプリ以外の結果は次の通り(カッコ内は企画担当者、敬称略)。

 ■旅行会社部門・準グランプリ=列車から観賞!東北復興冬花火と貸切三陸鉄道レトロ列車2日間(JTBメディアリテーリング・浜田佳、小林美咲、JTB・後藤貴康、矢吹伸幸)▽審査員特別賞=クラブツーリズム特別貸切運転!ありがとう旭山動物園号!!(クラブツーリズムJR販売センター・大塚雅士、高橋美穂)▽ルーキー賞=夏だ!花火だ!SLだ!SL大樹乗車&2018日光花火鑑賞(東武トップツアーズ東武旅倶楽部・利重和彦、竹生博)▽DC賞=〈ひとり旅〉近畿・中国鉄道コンチェルト第1楽章~日本海の美景と美食を訪ねて…3つの貸切列車が繋(つな)ぐご縁の章~3日間(クラブツーリズム第3国内旅行センター・増成宜迪)

 ■一般部門・ベストアマチュア賞=みんなが幸せに♥~KUMAMOTO EASTER~(駿台観光&外語ビジネス専門学校・芝谷沙那)

 
鉄道博物館での表彰式

 
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