鉄道旅行のグランプリに日本旅行の「北陸本線の旅」


グランプリを受賞した玉川さん(左から2人目)。右端は丸尾社長

グランプリを受賞した玉川さん(左から2人目)。右端は丸尾社長

 魅力的な鉄道旅行の日本一を決める催しが1月29日、さいたま市の鉄道博物館で開かれ、日本旅行の「北陸本線100周年記念号の旅」がグランプリを受賞した。同社は審査委員特別賞とルーキー賞も併せて受賞、企画力の高さを見せつけた。審査委員の一人、大塚圭一郎さん(共同通信記者)はグランプリ受賞作品ついて、「鉄道旅行の豪華フルコース料理と呼ぶべき充実した企画」と評価した。

 この催しは「鉄旅オブザイヤー」(実行委員長・丸尾和明日本旅行社長)。旅行会社が造成する鉄道旅行商品の企画力、オリジナリティーを競うもので、今回で3回目となる。実行委による第1次審査、外部審査員(委員長・関口知宏さん)による第2次審査を経て、グランプリを含め5作品が選ばれた。

 グランプリを受賞した作品は日本旅行西日本営業本部JR営業推進部の玉川淳さんが企画。玉川さんは昨年、準グランプリを受賞しており、「今年はグランプリを狙っていた」という。

 昨年は北陸本線全通100周年にあたり、グランプリ作品はこれを記念したツアー商品。北陸本線の往年の名門列車として利用していた475系車両を利用し、敦賀—糸魚川間をゆっくり時間をかけて運行。途中の各駅でもたっぷり時間をとりながら、併せてイベントも行うという盛り沢山の内容。富山駅ではシンガーソングライター伊藤敏博さんのミニライブも行った。

 昨年10月13、14日出発(コース数3本)で、価格は1万1800円から。約510万円の販売実績を上げた。「幼い頃から鉄道趣味人であり、鉄道がない生活は考えられない。私の人生にとっても(受賞は)大きな喜び」と玉川さん。

 審査委員からは「こだわりが半端ない。駅弁や名菓、ミニライブなども盛り込まれ、鉄道ファンでない人も楽しめる内容」(旅の手帖編集長の矢口正子さん)、「地域と地域を結ぶ鉄道ならではの旅の楽しみ、そこに住む人々を巻き込み、高いエンターテイメント性を融合した企画力と実現力がすごい」(鉄旅ガールズ)と絶賛するコメントが相次いだ。

 準グランプリはクラブツーリズムの「クラブツーリズム貸切トワイライトエクスプレス車両で稀有な刻 瀬戸の絶景・呉線『ランチクルーズ列車』の旅3日間」、審査委員特別賞は日本旅行の「ミッドナイト撮影会in銚子電鉄」と「広田泉さんと訪ねる 南三陸の今」が受賞。

 また、過去受賞したことがない作品で、コンセプト、内容などについて審査員が評価した作品に贈られるルーキー賞は北海道オプショナルツアーズの「廃線探訪シリーズ『定山渓鉄道』『夕張・三菱大夕張鉄道』の2本」が選ばれた。

グランプリを受賞した玉川さん(左から2人目)。右端は丸尾社長
グランプリを受賞した玉川さん(左から2人目)。右端は丸尾社長
 
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