旅館・ホテルに特化し、設備投資や改修工事、社員研修、販売促進などのコンサルティングを行うリョケン(静岡県熱海市、佐野洋一社長)は12月13、14の両日、静岡県伊豆稲取温泉「稲取銀水荘」で通算162回目の「旅館大学セミナー」を開く。講演、講義、館内見学、懇親会などを行う。
13日は、「銀水荘の深化 新たなおもてなしスタイルの確立~業界全体が抱える課題解決へ踏み出す第一歩~」をテーマにホテル銀水荘取締役副社長の加藤晃太氏と稲取銀水荘サービス部部長の加藤重人氏が登壇し意見を述べる。
ホテル銀水荘の加藤氏は、付加向上と業務効率アップを図るために行った6階フロアの大規模リニューアルや次の時代への挑戦として「深化」した新たなおもてなしスタイルについて語る。稲取銀水荘の加藤氏は設備投資が生み出した成果と次につなげる課題を現場の立場から解説する。
14日は、リョケンによる「自活経営 スイッチオン!」と題した講演会が催される。基調講演では「『感性』に訴える商品づくり」「顧客に迫る販売促進」「人材不足に立ち向かう人材活用の時代へ」をテーマに、自ら活性化、活動し、自らの活路を切り開く「自活」へのポイントを紹介する。
会場である稲取銀水荘は、「深化」をコンセプトにラウンジなど約9億円の大型投資を実施し、昨年12月に竣工、今年1月に開業した。生産性向上の工夫として、部屋出しからダイニングでの料理提供への移行、ラウンジでの呈茶サービスの実施、プライベート空間重視の新客室と新ラウンジの連携などを行っている。
受講料は2万6千円(税込み)。旅研くらぶ会員は2万3千円(同)。その他宿泊料など。問い合わせはリョケン、TEL0557(83)2120。
今年1月に完成した稲取銀水荘の新客室