山口県岩国市の夏の風物詩「錦帯橋のう飼」が7月1日から始まった。昨年、新型コロナウイルス禍で中止になった乗合船の運航も再開する。9月10日まで。
う飼は例年、錦川のアユ漁解禁の6月1日にあわせ開幕しているが、コロナの影響で開始日を延期した。
貸切船や乗合船の運航時間は午後7~9時で、料金は大人(中学生以上)2200円、小人(小学生)1100円。乗合船のテーブルにはグループ別にアクリル板を設けるなど、感染防止対策を講じる。
恒例の「ゆかたDAY」(7月4~9、20日と8月5日)も実施。浴衣姿の乗船客は大人の場合3200円(乗船料+弁当+お茶代)。
コロナの影響がなかった19年の来場者は5148人だったが、20年は1467人と大幅にダウン。今年は1500人ほどを見込んでいる。
錦川のう飼の起源は約400年前といわれる。ライトアップされた錦帯橋を背景に、鵜船のかがり火の川面が映る中、烏帽子(えぼし)や腰みのなど古式豊かな衣装に身を包んだ鵜匠が巧みな手縄さばきで鵜を操るさまは、一見の価値がある。
錦帯橋をバックに行われるう飼は幻想的なムードを醸し出す