全国の信用金庫が組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は8日、今年4月に連携契約を締結した山形県長井市の特産品「秘伝豆」を使ったクラフトビールの仕込み式を東京都内で行った。ビールは来月にも完成し、長井市の道の駅などで販売の予定。
秘伝豆は山形県内陸地方で作られる枝豆。甘みが強く、香りもいいと評判だ。長井市の内谷重治市長は「市を代表する自慢の産品。その活用が地域振興につながることを期待したい」とあいさつ。
城南信用金庫の川本恭治理事長は「長井市の魅力をPRするとともに、今回の水害で被害を受けた方々を少しでも応援できれば」と述べた。
長井市は最上川の舟運で栄えた商業の町。競技用けん玉の生産量日本一でも知られる。近年はボートでしか行けない秘境の三淵渓谷が観光客の人気を集めている。
よい仕事おこしネットワークはコロナ禍で苦境にある全国の自治体や事業者を支援するため、各地の名産品を使った商品開発と地域のPRを行っている。
ビールの仕込み式で長井市の内谷市長(右から2番目)、城南信金の川本理事長(左から2番目)ら