信州・湯田中温泉の「美湯の宿湯田中びゅうほてる」(長野県下高井郡、斉須正男社長)はこのほど、「一茶のこみち美湯の宿」に館名を変更した。併せて施設のリニューアルにも着手し4月下旬、外装と3階にあるフロントとロビーを直した。
今後はロビー横にテラスを、施設屋上に貸切露天風呂を新設するほか玄関周りの改修を進め、6月中旬にすべての工事が終了する予定。「和を基調としながらも東京などで流行している最新の店舗設計のノウハウを採り入れた」と設計を担当した金澤賢雄氏(藍意匠計画室代表、神奈川県横浜市)。
外装はそれまでの白から、うぐいす色に塗り替えイメージを一新。ロビーはじゅうたん敷きからフローリングに変更し、間接照明を多用した。ロビー横にあったクラブとカラオケコーナーを別の階に移すことでロビーの広さを演出する。「ロビーからの眺望がさらによくなった。飯縄山、戸隠山などから成る北信五岳を今まで以上の大パノラマで堪能できる」(斉須社長)。
設計を手掛けた金澤賢雄氏は、主にドトールコーヒーショップなどの店舗設計を得意とし、旅館設計は今回が初の試み。「今までの旅館設計にはない斬新なアイデアが新鮮だった」と斉須社長。また、コスト面を最重要視した結果、「従来計画に比べ、約半分に抑えることができた」と評価している。
新しくなったロビー