長野県は12日、県民を対象にプレミアム付き前売券を販売する「信州の宿 県民応援前売割」事業を始めた。新型コロナウイルスの感染が広がる中、将来の宿泊需要を確保し、旅館・ホテル事業者の経営を支援する。県は「感染防止に取り組む宿泊施設を応援して」(観光部)と呼び掛けている。
事業に登録した宿泊施設(1067事業者)や旅行会社(134社)で購入できる。期間は5月末まで。1枚5千円分を2千円で販売する。1泊当たり2枚(1万円分)まで使える。6月から12月までの宿泊に利用できるが、前売券を使った宿泊予約は8月末までにする必要がある。
ただ、予約や利用の開始については、感染状況を踏まえ、5月下旬に改めて専用ホームページで案内する。
「今回対象となる宿泊施設は、県が定めた感染予防対策を講じる『信州の安心なお店認証制度』に申請している施設」と観光部。
また、前売券の利用者には宿泊時に、土産物店や飲食店などで使える2千円分の観光クーポン(500円×4枚つづり)を渡す。