長野県千曲市(岡田昭雄市長)と同市観光協会(武井音兵衛会長)は12月22日、東京の銀座NAGANOで首都圏の旅行業者、報道関係者との懇談会を開いた。市内の戸倉上山田温泉から善光寺など周辺観光地を巡る周遊バスや姨捨夜景ツアー、寺社での「お朝事」など、善光寺の御開帳に合わせて行われる同市の企画をPRした。
周遊バスツアーは4月1日から5月31日まで運行。戸倉上山田温泉を午前8時半に出発し、小布施、戸隠、善光寺などの観光地を周遊。JR長野駅を経て松代の観光地を巡り、午後5時に戸倉上山田温泉に戻る。料金は全行程が6千円。戸倉上山田〜長野駅間のみの乗車もできる。
全国の夜景百景に選ばれている姨捨の夜景を見るバスツアーも4月1日から5月31日まで運行する。JR姨捨駅や姨捨サービスエリアで夜景を見学。地元味噌蔵の特産品をプレゼントするなど特典も付けた。料金大人2千円。
戸倉上山田の温泉街に近い「善光寺大本願別院城泉山観音寺」では3月30日から6月7日まで、朝のお勤め「お朝事」を行う。善光寺(長野市)、善光寺大本願(同)と合わせて、3カ所で参拝することで、過去世、現世、来世の“三世参り”になり、ご利益があるという。
千曲市の岡田市長は「善光寺の御開帳に向けてさまざまな企画を立てている。3月15日は第1回千曲川ハーフマラソンを開催。市内の稲荷山地域は江戸時代からの166の蔵が残り、蔵の町として保存計画を進めている」とあいさつ。
戸倉上山田温泉旅館組合連合会の若林正樹会長は「新幹線の開業、御開帳とともに、再来年(2016年)は大河ドラマ『真田丸』が始まり、(千曲市は)ますます注目される地域になる。鉄道、自動車と交通の便がいいが、2次交通もしっかり整備する」と述べた。
戸倉上山田温泉旅館組合連合会の若林正樹会長(左)と千曲市観光協会の高野和也副会長