長野県の山ノ内町観光連盟(小根澤市左衛門会長)は6日、東京都豊島区のホテルベルクラシック東京でマスコミ関係者との懇談会を開き、春以降のイベント情報を発信した。
昨年は東日本大震災の影響で中止となり、2年ぶりの開催。小根澤会長のほか、春原良裕副会長(志賀高原観光協会会長)、山本聡一郎副会長(湯田中渋温泉旅館組合長)ら7人が出席した。
冒頭あいさつした小根澤会長=写真=は、「昨年の入り込み客数は例年並み(約430万人)に推移した。今年は(震災1年を踏まえ、消費者の目が)東北に向いており、厳しい入り込みとなりそうだ」としながらも、積極的なイベント展開でカバーする気構えを示した。
4月24日の志賀草津高原ルート雪の回廊ウォーキングを皮切りに、志賀高原大蛇祭りとミス志賀高原コンテスト(8月)や湯田中温泉夏祭り(7〜8月)、法印さんとそばの花まつり(9月)など絶え間なくイベントを実施。11月には「音泉温楽」の開催も予定している。
また、温かいリンゴジュースや根曲がり竹とサバの缶詰を入れた味噌汁「サバタケ」、新感覚のどら焼き「どらっふる」など、町ならではの食材を生かし、誘客の手段に育て上げる考えだ。
志賀高原でスキーを楽しみ、「スノーモンキー」の名で知られるニホンザルの地獄谷野猿公苑を訪れる外国人観光客も少なくない。2010年の外国人宿泊客は約2万7千人に上る。豪州が4割近いシェアを占めるが、最近は香港や台湾、韓国の伸びも目立つことから、アジアに対するセールスを強化する方針だ。